一般名ではフィナステリドと呼ばれています。
本来は前立腺肥大や前立腺がんの治療薬として開発された医薬品ですが、副作用として異常発毛をみたことから発毛剤として用途が広がりました。
すでに米食品医薬品局(FDA)では「飲む育毛剤」として認可されている医薬品です。
男性型脱毛症は、男性ホルモンのテストステロンが5α-リダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンに変わり、このジヒドロテストステロンが、毛母細胞の働きを抑えるたんぱく質を作ることによっておこります。 プロペシアの薬用成分であるフィナステリドは、5αリダクターゼTypeUの働きを抑え、テストステロンがジヒドロテストステロンに変換されるのを防ぐことによって、脱毛を防ぐ働きがあります。
日本では、萬有製薬が2005年10月11日に厚生労働省から輸入承認を取得し、同年12月14日から日本初の男性型脱毛症(AGA)用薬「「プロペシア」が発売されました。
プロペシアは医療用医薬品で、購入には医師の診断、処方が必要です。
治療費は保険の対象とはならず、全額自己負担となります。プロペシア服用は成人男性が対象となっており、女性は服用できません。